5大商社（三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・丸紅・住友商事） 実績！

ウォーレンバフェット氏も注目！5大商社を調べてみました

総合商社とは？

総合商社は食品、繊維のみを取り扱います！ではなく、食品、繊維、ヘルスケアといった生活に欠かせないものから、金属やエネルギー、インフラなどの大規模なものまで幅広く取り扱う企業です。供給元から原材料・商品を調達して販売するトレーディングを柱とし、他の企業への事業投資、物流などでも収益を上げています。

総合商社はメーカーとよく混同されますが、自社で商品を製造するか否かが両者の大きな違いです。
その中で、5大商社と呼ばれる商社が（三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅）です。
今回は、5大商社を様々な部分で調べてみました。

今後の投資の参考だけでなく、就職・転職活動などでも役に立つものになれば幸いです。

１．三菱商事

 基本情報
｜本社：東京都千代田区丸の内
｜代表取締役：中西 勝也
｜設立：1950年4月1日
｜資本金：204,446百万円
｜発行済株式総数：1,458,302,351株
｜従業員：連結80,728名 / 単体5,571名
｜平均年収：1,558万円

売上高業界トップを誇る三菱商事は、幅広い分野での輸出入および事業投資に加え、現場での開発・生産も担う総合商社です。国の政策や外交に影響を及ぼすような、大きなビジネスを数多く手がけています。

三菱商事の最大の強みは、なんといっても総合力の高さです。天然ガスや金属といった資源分野だけでなく、自動車・モビリティや食品産業などの非資源分野でも確固たる地くらいを築いています。

5年間の業績推移

	売上	営業利益	EPS	ROE	ROA	自己資本比率	配当金
2018年	7,567,394	499,374	352.29	10.51%	3.49%	35.53%	110
2019年	16,103,763	584,489	371.51	10.37%	3.57%	36.30%	125
2020年	14,779,734	357,899	336.68	9.80%	2.97%	29.87%	132
2021年	12,884,521	207,399	116.14	3.18%	0.93%	31.30%	134
2022年	17,264,828	718,725	631.03	15.01%	4.28%	32.31%	150
2023年	21,571,973	952,454	809.29	14.63％	5.33%	36.40%	180

株価推移

コロナ時に2500を切るところまで下がりましたが、2023年に入り、5,000を超えてきています。
まだまだ伸びていきそうな雰囲気がありますね。

引用：SBI証券

２．伊藤忠商事

 基本情報
｜本社：東京都港区北青山 / 大阪市北区梅田
｜代表取締役：石井 敬太
｜設立：1949年12月
｜資本金：253,448百万円
｜発行済株式総数：1,583,692,100株
｜従業員：連結116,966名/単体4,130名
｜平均年収：1,579万円

他商社の利益に占める非資源分野の割合が多くて半分程度なのに対し、伊藤忠の非資源分野による利益は7割程度を占めます。
事業としては、傘下のファミリーマートによるコンビニ事業以外に、アパレル事業、食料事業などがあります。

2021年の純利益では、三菱商事を抑え伊藤忠商事がNo.1となり、今後売上高でも三菱商事を追い抜く可能性があります。

5年間の業績推移

	売上	営業利益	EPS	ROE	ROA	自己資本比率	配当金
18年	5,510,059	722,011	257.94	15	4.62	30.80%	70
19年	11,600,485	370,471	324.07	17.04	4.96	29.10%	83
20年	10,982,968	416,844	335.58	16.73	4.59	27.40%	85
21年	10,362,628	414,258	269.83	12.1	3.59	29.70%	88
22年	12,293,348	590,445	552.86	19.53	6.75	34.60%	110
23年	13,945,633	701,954	546.1	16.61	6.11	36.80%	140

株価推移

引用：SBI証券

３．三井物産

 基本情報
｜本社：東京都千代田区大手町
｜代表取締役：堀 健一
｜設立：1947年7月25日
｜資本金：342,560百万円
｜発行済株式総数：1,544,660,544株
｜従業員：連結46,811名 / 単体5,449名
｜平均年収：1,549万円

三井物産は、日本ならではの「総合商社」と呼ばれる組織体系の原型をつくった企業です。
金属資源、エネルギー、モビリティ、食料など非常に幅広い分野での事業を展開しており、なかでも金属資源分野に強みを持っています。
金属資源分野を主力とし、機械・インフラ、化学品の3つの分野が中期計画期間中のキャッシュフローの9割も占めています。また、近年はウェルネス事業やICT事業にも注力しています。資源ビジネスの収益だけに依存しないよう、ポートフォリオの多角化を着実に進めています。
2023年現在、ウクライナ戦争による資源高で業績は絶好調です。
ただし、資源価格の変動など、会社の利益が景気に左右されやすい特徴があるので、就職を希望する方は景気動向に注目しましょう。

5年間の業績推移

	売上	営業利益	EPS	ROE	ROA	自己資本比率	配当金
18年	4,898,149	881,918	232.94	10.53	3.7	35.20%	70
19年	6,957,524	272,176	238.33	9.72	3.47	35.70%	80
20年	8,484,130	254,538	226.13	10.26	3.32	32.30%	80
21年	8,010,235	205,042	199.28	7.34	2.68	36.50%	85
22年	11,757,559	545,060	561.61	16.32	6.13	37.60%	105
23年	14,306,402	693,404	721.82	17.76	7.35	41.40%	140

株価推移

引用：SBI証券

４．丸紅

 基本情報
｜本社：東京都千代田区大手町
｜代表取締役：柿木 真澄
｜設立：1949年12月
｜資本金：263,324百万
｜発行済株式総数：1,737,782,900株
｜従業員：連‥名 単4,352名
｜平均年収：1,469万円

私も商社株で一番保有しているのが丸紅です。株が他の商社より遅れをとっているものありますが、アグリ事業が伸びており、保有している穀物をはじめとする農業、食料関連が好調で、食料品から派生した飼料・肥料のビジネスも高収益となっています。
2022年、洋上風力発電の共同開発などでイギリスの石油化学会社と提携したと発表もしており、再生可能エネルギーなど他分野への出資も盛んで、業績は好調です。

5年間業績

	売上	営業利益	EPS	ROE	ROA	自己資本比率	配当金
18年	7,450,337	1,744,430	121.74	11.93	3.07	25.80%	31
19年	7,401,256	173,009	133.05	11.67	3.39	29.10%	34
20年	6,827,641	138,321	-113.77	赤字	赤字	24.00%	35
21年	6,332,414	529,326	129.79	12.39	3.25	26.20%	33
22年	8,508,591	288,780	244.6	18.92	5.14	27.20%	62
23年	9,190,472	340,842	317.6	18.87	6.83	36.20%	78

株価推移

引用：SBI証券

５．住友商事

 基本情報
｜本社：東京都千代田区大手町
｜代表取締役：兵頭 誠之
｜設立：1919年12月
｜資本金：220,046百万
｜発行済株式総数：1,250,883,200株
｜従業員：連結74,253名 / 単体5,150名
｜1,406万円

総合商社の中で唯一「メディア・デジタル事業部」という部門を持っており、5G関連事業やデジタルメディア関連事業、スマート社会の基盤構築などに取り組んでいます。ケーブルテレビ国内シェアNo.1のJ:COMと提携していることからもその注力ぶりが分かります。
そのほか、輸送機や建設機械のリース事業にも力を入れています。グループの国内大手リース・ファイナンス会社に商社機能を融合させることで、総合商社で最大規模のビジネスを実現しています。

5年間の業績推移

	売上	営業利益	EPS	ROE	ROA	自己資本比率	配当金
18年	4,827,323	1,977,768	247.13	12.06	3.97	32.90%	62
19年	5,339,238	275,640	256.7	11.57	4.05	35.00%	75
20年	5,299,814	196,233	137.21	6.74	2.11	31.30%	80
21年	4,645,059	678,935	-122.47	赤字	赤字	31.30%	70
22年	5,495,015	295,662	370.96	14.5	4.84	33.40%	110
23年	6,817,872	423,042	452.71	14.95	5.59	37.40%	115

株価推移

引用：SBI証券

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